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青い空と白い闇

青い空と白い闇

■出展者 
Masa ASANO

■会期 
2022年12月21日(水)~ 25日(日)
open 11:00 - close 19:00 *最終日は16:00まで

■会場 
Nadar 京都/大山崎
<一般展示室>
京都府乙訓郡大山崎町大山崎鏡田45-28
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展示について

【はじめに】

東京で生まれて 幼少期を新潟で過ごした私は
雪は静かにしんしんと降り積もるものだと思っていました
「地吹雪が見たい」とこの地を訪れた私を 人見知りな津軽の冬は
初めこそ よそゆきの青空で迎えるのですが...
雪をそれなりに知っているつもりの私にとっても
高く降り積むこともなく 目の前にあるものの全てを
今のいままで高く広がっていた 澄んだ青い空までも
一瞬で白い闇に覆い隠してしまう津軽の地吹雪は
ただ衝撃でした
この地に通い続けて5年 私は知ることになるのです
長く厳しいこの冬の試練こそが
草木が一気に花開く津軽の春 そして駆け抜ける夏秋の
その力強さの源だということを
そんな青い空と白い闇の狭間で 横殴りの雪の中を
逞しく 頼もしく 津鉄は黙々と走り続けるのです

【本展について】

ふとしたきっかけで冬の津軽平野にストーブ列車を訪ねて足を運んで以来、地吹雪を求め、足掛け5年にわたり冬の津軽鉄道沿線に足を運び続けた作者。タイトル『青い空と白い闇 』は、そこで目の当たりにした、晴天と地吹雪のせめぎ合う様を表している。
2022年3月、「ナダール東京」の企画展である「めざせ個展」にて本作を発表。グランプリこそ逃したものの多くの反響を得て、また現地からのオファーもあり、同年4月〜5月に五所川原市の「赤い屋根の喫茶店・駅舎」(芦野公園駅旧駅舎)にて写真展を開催。東北有数の桜の名所として名高い芦野公園を訪れる観光客に、津軽の厳しい冬の姿を臨場感たっぷりに伝えて共感を得た。
現地・津軽が再び厳しい冬を迎えるにあたって、その魅力をさらに広く伝えるため、今回は京都・大山崎町に新たにオープンした「ナダール京都・大山崎」の開館も記念しての巡回展である。(作品数:14点)

プロフィール

Masa ASANO (マサ・アサノ)
1970年東京都生まれ 東京都在住
物心ついた頃からの鉄チャンにして、夜汽車の走りを撮ることをライフワークにしてきた道楽フォトグラファー。乗り鉄でもある。
光量の乏しい夜汽車撮りで鍛え上げたスローシャッター撮影術を軸に、情景描写と緩急の動感表現を盛り込んだ鉄道写真を手掛ける。
撮影は群れず騒がず「撮り鉄、ひとりばたらき」を信条とする。
他にも花や風景、ポートレートからフィールドスポーツ、モータースポーツに至るまで、幅広い場面で活躍?否、修練中。

書籍:
『乗らずに死ねるか!〜列車を味わい尽くす裏マニュアル〜』(黒田一樹著・創元社刊 2016)*全グラビア提供

展示:
個展『鋒 〜Cutting Edge〜』ナダール東京(2018)
個展『はるかぜさんの物語』ナダール東京(2019)
グループ展『東急8500系写真展 〜赤帯の追想』横浜市(2022)
その他企画展・公募展出展多数

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