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ナダール内観

写真が"もっと"楽しくなる
写真展に参加してみよう

「写真展はプロがやるもの」 写真展に参加したことがない方の中にはそう思っている方も少なくありません。
また、「カメラは好きだし写真を撮るのも楽しいけど、人に見せるのは恥ずかしい」「自分が撮った写真で写真展だなんてできっこない」そんな風に思っている方もいるかもしれませんね。
けれど、展示する楽しさを知らないなんてもったいない!
写真展に参加すると、撮る・見るとはまた違った楽しさをたくさん知ることができて、写真がもっと好きになるはず。
写真専門ギャラリー・ナダールのオーナー林が、写真を展示することの魅力と、はじめてでも参加しやすい写真展について解説します。

写真展の種類

ひと口に写真展と言っても、主催者や開催方法などによっていくつかの種類に分けられます。一般的な写真展のイメージに一番近いのは、作家さんがギャラリーを貸し切って作品を展示する「個展」かもしれませんね。それ以外にも、数人で開催するグループ展や、ギャラリーが参加者を募る公募展(企画展)などがあります。はじめての場合、まずは参加やすい公募展で展示してみるのがおすすめです。

  • 個展の特徴

    作家個人がギャラリーを貸し切って開催する写真展。空間全体に自分の作品を展示できるので、自分の作品の世界観を表現しやすい。テーマ決めや会場の選定など、全てを自分で決めることができるが会場によっては審査がある場合も。また、他の展示に比べ、制作費やギャラリーレンタル料が多くかかる。

  • グループ展の特徴

    数名のグループでギャラリーを貸し切って開催する写真展。グループ全員でテーマや会場を決め、自分たちでひとつの写真展を作り上げる。仲間と一緒に展示する楽しさを感じることができるのが特徴。制作費や会場のレンタル料はグループの人数で割ることができるので、個展に比べて負担は少ないことが多い。

  • 公募展(準企画展)の特徴

    ギャラリーが主催する写真展。テーマが決められており、応募することで参加できる。作品点数や費用は展示内容によって様々だが、1点から展示できることもある。複数の人が参加するので、公募展をきっかけに新しい出会いや仲間ができることも。費用も比較的安価なことが多く、はじめての展示でも参加しやすい。

写真を展示する魅力

では、写真展の楽しみって何でしょう。これまでたくさんの展示を主催してきて、私自身も写真家として幾度となく写真展を経験してきました。その中で感じている展示の魅力をご紹介します。

1・自分の作品を見てもらえる

最初は、自分の写真なんてまだまだだから人に見てもらうなんて恐れ多いと思うかもしれませんね。でも、見た人からは「元気をもらいました」「癒されました」などの感想をもうらことがあります。(ナダールでは手書きのメッセージカードがあり、それをもらうことが出来ます。)実は、あなたの写真は、あなたが思っているより凄いかもしれませんよ。そんな感じで、写真展では自分が思ってもみなかった感想をもらって、作品を客観的に見る良い機会になります。何より、感想をもらうと撮るモチベーションにも繋がりますよね。
会場でのお客様の反応は、SNSのいいね!とは違いリアルです。話すことが苦手でも、作品があれば少しの言葉でもきっと伝わるはずです。

2・自分の写真を見返すことができる

撮った写真を見返すことは、写真を続けていく上でとても大切なことなんです。時々、おっ!と思ういい写真が撮れても、撮りっぱなしでは何が良かったのか、どうすればもっと良くなったのかが分からないままです。
その点、写真展に参加しようと思った段階で、自然とどの写真を展示しようかと、今までに撮った写真を見返すと思います。きっと新たな気づきがありますよ。既に自分の中にある、でも気付かなかった自分が見えてきます。

3・目的・目標ができる

「試合のない練習はない」とは、誰の言葉だったか。展示が決まれば、そのためにいろいろ考えますよね。何のために展示するのかという目的や、その目的のためにどんな展示にするのか。普段はあまり考えないけど、自分の頭で自分が写真を撮る理由について考える。それらを考えるうちに、あなたの写真ライフはより充実したものとなるでしょう。
でも、まずは難しいことは抜きにして展示を経験してみるのもいいと思います。経験してみれば、今後の目的や目標がはっきりしてきます。

4・仲間ができる

展示が終わったあとに、参加者と打ち上げ飲み会。これぞ写真展の楽しみかもしれません!
年齢や職業の枠を越えて、写真で繋がるって最高です。次の展示のことを話したり、どこに写真散歩にいこうかなどと話す時間はかけがえのないものです。

ナダールの公募展に参加してみよう!

ナダールでは、展示がはじめての方でも参加しやすい公募展をたくさん開催しています。展示のテーマは、「空」「鉄道」「ポートレート」と被写体縛りのものから、「フィルムカメラ」「相棒カメラ」「ハッセルブラッド」など機材縛りのものまで様々です。興味のあるテーマが見つかればチャンス!ぜひ参加してみてください。

参加者募集型の写真展は、ギャラリーの使用規約に違反しなければ、作品審査はありません。私の作品なんて無理だろうと思うことなく、はじめてでも気軽に参加ができますよ。 また、ギャラリーなんか行ったことないし、知り合いもいないから...と不安な方。ご安心ください!スタッフが申し込みから展示まで、親切に対応いたします。
また、会期中にギャラリーにお越し頂ければ、居合わせた他の参加者さんもご紹介させて頂きます。写真仲間のつながりがどんどん増えますよ。

ナダール以外で公募展を開催しているギャラリー

ナダールの他にも参加者募集型の写真展を開催しているギャラリーはたくさんあります。その中でも東京・大阪でオススメのギャラリーをご紹介します。

東京ルーニィ 247 ファインアーツ

気軽に参加出来る写真展から、ファインアーツの名の通り作品を販売する本格的な写真展まで幅広く楽しめます。

【JR総武線 馬喰町駅下車 徒歩3分】
東京都中央区日本橋小伝馬町17-9 さとうビルB館4F
https://www.roonee.jp/

東京写真企画室 ホトリ

旅、山、本、写真をベースにさまざまなイベント・レッスン・ワークショップなどの楽しい催し物を開催しています。

【JR総武線 浅草橋駅西口より徒歩4分】
東京都台東区浅草橋5-2-10
http://fotori.net/

東京ぎゃらりーKnulp

オーナーさんの思いは「みんなに親しまれる」写真散歩にちょうどいい谷根千にあるのも魅力的ですね。

東京都文京区千駄木3-43-10トウトクビル2 F
https://gallery-knulp.biz/

大阪ソラリス

ワークショップも充実。オーナーさんが暗室に力を入れているので、フィルム好きさんにはオススメです。

【地下鉄 御堂筋線・鶴見緑地線 心斎橋駅より徒歩約2分】
大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館B1F
https://solaris-g.com/

大阪ギャラリー・アビィ

はじめの一歩を踏み出す作家の方々へ充実したサポートと低価格が魅力です。

大阪市中央区南船場2-2-28 順慶ビル212号室
https://g-avi.com/

次は展示準備編!

いかがでしたか?写真展の楽しさやはじめてでも参加しやすい方法をご紹介をさせていただきました。
さて、写真展に申し込んだら今度は作品づくり!展示方法の種類や特徴について、以下の記事でご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。

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