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荒 多惠子 フォトシネマ 展「振らさがる日常」

荒 多惠子 フォトシネマ 展「振らさがる日常」

■出展者 
荒 多惠子

■会期 
2019年10月30日(水)~11月10日(日)
open 12:00 - close 19:00 *月曜・火曜休廊/最終日は16:00まで

展示について

作者は、乳がんという病の経験、そして、尊敬する父親との別れから、自らにとっていったい日常とは何なのか、というものを改めて考えるようになった。日常という名のもとで、日々何気なく生活している中に、至福の幸せが存在していることを忘れてはいないか。また、時に一時的な享楽に陶酔し、本来自身の持っている感覚を曇らせ、実のところ自分でも気づかないうちに、次第に失われてゆく大切なものがあるのではないか。そして、それを留めるにはいったいどうしたらいいのか、という問いかけを意識しながら制作した作品。

十数年前より構想していた 自身初のフォトシネマ。ぜひご覧ください。

■入館料 500円
(※本展は、作家の意向により入館料として500円頂戴いたします。ご了承ください。)

一昨年 父の逝去のあと 右胸を失った十数年前の当時が再び訪れたように 毎日がバランスのない日々だった。繰り返す日常そのものですら 自分の中から消えた。変わらない風景も 移りゆく季節も みな同じに見えた。
哀しみ 憂いは 私を支配し その出口すら教えてはもらえず 心の空虚は 次第に枯渇に喘ぎ 音も失い 光も届かなくなった。時間は 時を刻まずに 河のごとく流れてゆくだけのようにも思えた。
そんなある日のこと ひとしずくの水が 私の手のひらに零れて落ちてきた。それは 空から降ってきた雨なのか 心に溜まっていた涙なのか それとも…

(写真家・荒 多惠子)

プロフィール

荒 多惠子(写真家 )
 大橋治三氏に師事
 2005年「白い夏」にて 初個展 「オリヒメの涙」「√1」他 個展多数
 2007年「胸神(muna kami)」−乳がんになった日から–
 第13回 土門拳文化賞 奨励賞受賞

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