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Gallery写真展

静寂の鼓動 The Pulse of Silence

静寂の鼓動 The Pulse of Silence

■出展者 
大河内康弘

■会期 
2026年1月21日(水)〜2月1日(日)
open 11:00 - close 18:00 *月曜・火曜休廊、最終日は16:00まで

■会場 
Nadar 東京/世田谷
東京都世田谷区世田谷1-41-2 スカイコート第3 108
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展示について

大河内康弘写真展「静寂の鼓動 The Pulse of Silence」を開催します。

ともすれば見過ごされてしまうような身近な場所に息づく小さな自然。
日常の喧騒からも、ドラマチックな季節のうつろいからも遠く離れたかのような微かな存在感でありながら、
そこに生命がある確かさを感じさせてくれる、
そんな繊細な気配に目を留め、そっと触れるように撮影している大河内康弘さんの作品です。
ぜひご覧ください。

■作品について(作者より)

身近な自然に、ふと心をとめる。
土のにおい、草に触れた指の感覚、ヒグラシの告げる夕暮れ。
五感を通して残されたそれらの記憶は、今もなお私の内に息づいている。

ファインダー越しに出会う自然の姿に何度も魅入られ、息を忘れるほどシャッターを切ってきた。
四季折々の自然の美しさへの感動は、いつしか静かに変容していった。
語られることのない存在、色彩が沈み、触れれば壊れてしまいそうなもの、儚く消えゆくように見えるもの。
その静寂の中にわずかに残る熱、影に溶けかけた光、揺らぎながらも確かにそこに在る力強さに、心を奪われていく。
私自身もまた、自然の摂理に抗うことなく、自然の一部として、混沌と静寂の狭間でこの生命を鼓動させている。

これらの作品は、儚さの奥に潜む静かな生命力への眼差しです。
どうぞ心を澄ませ、それぞれの内にひそむ微かな鼓動と、そっと重なり合うことを願っています。


I pause to notice the nature close at hand.
The scent of soil, the touch of grass, the evening announced by cicadas.
These sensory memories continue to quietly breathe within me.
Through the viewfinder, I am drawn to fleeting presences—
muted colors, fading light, fragile forms that seem ready to disappear.
Within their stillness, I find a quiet vitality, wavering yet undeniably alive.
These works reflect a gaze toward the life that lies beneath fragility.
I hope they may gently resonate with the subtle heartbeat within you.

プロフィール

大河内 康弘(おおこうち やすひろ)

自然写真家/保育士。世田谷区在住。
千葉県白井市の豊かな自然の中で育つ。
幼少期に心を躍らせた自然の不思議さ、面白さ、そしてその偉大さ。その記憶は今も自身の内に息づき、写真表現や保育の現場へとつながっている。
身近な自然物や風景に心をとめ、自由気ままにシャッターを切りながら、子どもたちが五感で自然と出会うきっかけを届ける活動を続けている。

ギャラリーレンタルについて

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