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【スタッフコラム】わたしの好きな街

カテゴリー: 2018-11-17更新

みなさん、何度も通ってしまう街はありますか?
私には、何年も通いつづけている大好きな街があります。長野県の松本です。

きっかけは、サイトウキネンオーケストラ(現:セイジ・オザワ松本 フェスティバル)のコンサートを観るために松本を訪れたことです。高校生時代にオーケストラ部だった私は、年に1度、松本でしか観られないサイトウキネンオーケストラのコンサートは憧れで、毎年、母と一緒に松本に行くのが夏の楽しみになっていました。そうして何年か通ううちに、コンサートだけでなく松本という街そのものの魅力に引き込まれていきました。それから17年。松本への母娘旅は続いています。今では、コンサートよりも松本を訪れること自体が旅の目的になりました。

わたしの松本大好きポイント/山・水・民芸・芸術・食・街

1.山
松本は昔から、北アルプスの玄関口として登山者に親しまれてきた街です。最近ちょっとだけ山歩きを楽しむようになった私ですが、私にとっての松本の山と言えば、登る方ではなく、「街から見る山々」です。街の周囲をぐるりと山が囲んでいます。街から山が見える光景は、私を安心させてくれます。だから、街にいるだけで気持ちが落ち着きます。

2.水
松本は豊かな水の街でもあります。街のあちこちで、水路を流れる水の音を耳にします。自由に水が汲める井戸もたくさんあるので、名水巡りもおすすめです。私が松本に行くときは、いつもマイボトルを持って行っていきます。あちこちの井戸で美味しい水を補給しながら街歩きするのが、お決まりです。

松本の街を流れる女鳥羽川

3.民芸
有名な松本民芸家具をはじめ、手仕事(クラフト)の街としても有名です。蔵の町・中町通りには、ギャラリーや工芸品を扱うお店がたくさんあります。また、毎年5月の最終土日に開催する「クラフトフェアまつもと」も有名で、全国からクラフトファンが集う手仕事好きにはたまらないイベントです。

民芸家具の喫茶店「珈琲 まるも」。モーニングもおすすめ!

中町通りにある「陶片木(とうへんぼく)」。 漆器や陶器の素敵な器に心踊ります。

4.芸術
水玉模様が有名な芸術家・草間彌生さんの出身地でもある松本。松本市美術館には草間さんの作品が多数収蔵されています。また、わたしが松本に行くきっかけとなった音楽フェスティバルのオペラやコンサートの会場として使われる「まつもと市民芸術館」は、建築家・伊東豊雄さんが手がけた建物自体が素敵で、屋上に上がると松本の街が気持ちよく望めてて好きです。

松本市美術館の外観。草間ワールド!

まつもと市民芸術館。壁のデザインがおしゃれ!

5.食

松本に来たら、やっぱり蕎麦は外せません。

蕎麦!馬刺し!日本酒!いや、もう、ほんと美味しいです。そして、松本は実はBarの街でもあります。私も、行ったら必ず訪れる行きつけのBarがあります。中町通りにある「カンティーナ・わん」というお店。ラム酒好きには特におすすめですよ。

6.街
この17年で、松本の街も変化してきました。20代・30代の若いオーナーさんの新しいギャラリーや、レストラン、カフェも増えました。昔ながらの良いところと、新しくおしゃれで現代的なセンスがうまく融合して、独特の街の雰囲気を作って、ますます魅力が増しています。

カフェ&ギャラリー&書店の「栞日」は、注目のおしゃれスポット!

ナダールでも、昨年、松本のギャラリーで展示する企画を行いました。お世話になったPARADESギャラリーさん。看板猫(?)のようちゃんに、また会いたいな。

モノクロで撮る松本

普段は、ほとんどカラーでしか写真を撮っていない私ですが、モノクロで松本を撮ってみたことがあります。松本城の天守閣の最上階から見たドラマチックな空は、今も忘れられません。

松本の写真集

最後に、松本を題材にした写真集を1冊ご紹介します。わたしが松本好きということを知ったお客様が教えてくださった写真集で、すぐに手に入れました。

泊昭雄『MATSUMOTO』

松本の四季、美しい風景、民芸、食。自然と暮らしがひとつながりで流れる美しい時間。ゆったりと味わいたい一冊です。

いつ行っても、何度行っても飽きることがありません。
わたしは、この街が大好きです。
皆さんも機会があったら是非訪れてみてください。

2018年10月の松本にて。街角の秋明菊が美しかったです。

 

店長・早苗久美子

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