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【展示レポート】斎藤綾写真展「間色」(2020年9月30日〜10月4日開催)

カテゴリー: 2020-10-18更新

9月30日〜10月4日開催の5日間の会期で開催していた斎藤綾写真展「間色」の展示の様子をご紹介します。

今回の展示は、写真家・育緒さんのワークショップで学んだ斎藤綾さんが挑戦する初めての個展。育緒さんのプロデュースのもとで、二人三脚で作品と展示を作り上げたものです。

斎藤綾写真展「間色」(育緒プロデュース)

展覧会タイトル『間色(かんしょく)』という言葉は、斎藤綾さんが切り取る独特な世界観を表現するために育緒さんが編み出した造語だそうです。ゆったりした普段の視線を意識しているという齋藤さんが切り取る日常には、特別なものは写っていません。ただ淡々と過ぎていく愛おしい日々があるだけです。

顧みられることなく日常から置き去りにされるいくような場面の数々。作品の多くはブレたりボケたりしているのですが、それが、何でもなく過ぎ去っていく日常の景色を、かろうじて目の端で捉えた一瞬の心の動きを感じさせてくれているような気がしました。

展示紹介

斎藤綾写真展「間色」(育緒プロデュース)

今回の展示では、入口側のスペースは使用せず、あえて奥の部屋だけを使用する構成となっていました。また、照明に工夫をして、スポットの広がりと光量を抑え、少し薄暗い中に作品が浮かび上がるように演出されています。

両サイドの壁面に展示されていたのが、「カノン」というシリーズ。
斎藤綾写真展「間色」(育緒プロデュース)

斎藤綾写真展「間色」(育緒プロデュース)

奥の壁面の作品は、「時の水面」。
斎藤綾写真展「間色」(育緒プロデュース)

出入り口側の壁面は「A Garden」という作品。
斎藤綾写真展「間色」(育緒プロデュース)

また、作品集『間色』ハードカバー仕様・ソフトカバー仕様の2種類も、受注生産にてご注文を承っていました。
斎藤綾写真展「間色」(育緒プロデュース)

作家さんは関西在住のため在廊は最終日の1日のみでしたが、展示が終わった後に「在廊してお客様と話しをできた時間が掛け替えのないものだった」とおっしゃってくださったのが、ギャラリーとしてもとても嬉しかったです。

ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

(店長サナエ)

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