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【展示レポート】「写真と言葉」展
カテゴリー:写真展<店長・早苗久美子> 2020-07-01更新
新型コロナウイルスの影響で開催延期となっていました「写真と言葉」展、先週無事に終了いたしました。当初4月に開催予定だったこの展示。延期が決まった後も、開催予定が二転三転してしまい、出展者の皆様にはご迷惑をお掛けしてしまいましたが、6月17日〜28日に無事に開催することができ、個人的にも想い入れの深い写真展となりました。
「写真と言葉」というのは、様々な議論のあるテーマです。以前に比べて、作品ステートメントの重要性などが広く認識されるようになったとはいえ、写真に言葉を付けることをネガティブに捉えられている方も、まだまだ多いと感じます。このテーマでの公募展は、出展者が集まるかどうかということも含めて、ギャラリーにとっても、ちょっとしたチャレンジでした。
今回の展示には、ありがたいことに、12名定員いっぱいの出展お申し込みをいただくことができ、それぞれの解釈とアプローチによる個性豊かな作品がギャラリーを彩ってくれました。
また、今回の展示では、お一人1冊フォトブック(A5サイズ20ページ)を作っていただきました。壁面の作品とフォトブックをあわせてご覧いただくことで、より深く「写真と言葉」による表現を楽しんでいただけるようになっていたと思います。一部のフォトブックはご購入いただけるようになっていて、何人ものお客様がお買い求めくださいました。展示会期が終わってからもお手元で長く楽しんでいただけるのは、写真集ならではですね。
2週間の会期を通して、本当に沢山のお客様がご覧にいらしてくださいました。出展者さんへのメッセージ用紙にコメントを残してくださる方も、いつもより少し多かったように思います。写真に言葉をつけることで、作者の意図がより明確に表現されていたことが、理由の一つかもしれません。見る人が作者の意図を共有して作品と向き合うことが自然とでき、自分が感じたことをコメントに表現しやすくなったのかもしれません。
何かを「伝える」とか「表現する」時には、作者の意図はとても大切です。今回の「写真と言葉」展では、改めてそのことを実感しました。
●ヤマモトサヤカ「角を曲がれば」
●伊藤有子「べトナムの犬 ラオスの猫」
●小林充世「イメージの蕾」
●金森祐芽「瞳を閉じて」
●ぱき
●碓氷懐璃「Bermuda Triangle 〜壊れかけの羅針盤〜」
●木全裕美「朱」
●瀧本鐘子「16人のジプシー」
●Masa ASANO「For the Team」
●さかいまみ「埋み火」
●FreePhoTripper マキノアツミ「Sparkle」
●中川誠斗「日常の宝探し」
今回の展示では、感染症拡大防止対策によりギャラリー内4名までの入場制限を行なっていました。混み合う時間帯には外でお待ちいただくこともありまました。ご来場いただきました皆さま、出展してくださった皆さま、ご協力いただきありがとうございました。