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2024年 めざせ個展 投票結果のご報告

カテゴリー: 2024-04-05更新

2024年3月20日〜3月31日の会期で開催していた「めざせ個展」の結果をご報告します。

「めざせ個展」は、個展を開催したいという作家さんたちにエントリーしてもらい、お客様に個展を見てみたいと思う作家さんを選んで投票していただき、最も得票数の多かった方が個展開催の権利を得られるという企画展です。世田谷で開催するはじめての「めざせ個展」となった今年は、9名の方々にご参加いただきました。

グランプリを獲得されたのは…

2週間(10日間)の会期中にご来場くださったお客さまの投票の結果、今年得票数1位のグランプリを獲得されたのは小石真規子さんでした!小石さん、おめでとうございます!!

小石真規子/回帰線 -ここが天国だった-

小石さんは、3年前の「めざせ個展」にも参加してくださったいて、今回が2度目のチャレンジでした。3年前は当時の自分にとっての集大成的な内容で展示したので、今回は「現在の私が撮る写真」で構成したという作品からは、行きつ戻りつ時には迷ったいもしつつ、それでも足を止めずに進んでいく「動」のパワーを感じました。

グランプリ受賞特典の個展は今年10月頃の開催を予定しています。楽しみです!

ナダール賞に選出させていただいたのは…

得票数とは関係なくナダールが選出する「ナダール賞」には、八木香保里さんを選ばさせていただきました。

八木香保里/ここにある

八木さんが2012年から現在まで継続して取り組み続けている福島県双葉郡広野町での撮影。八木さんはちょうど10年前の2014年の「めざせ個展」でグランプリ獲得して、広野町の作品で個展を開催されました。けれど、一度作品として見せてそれで終わりにし良いのかという違和感を抱くようになり、その後も広野町を見つめ続けていくことを決意し取り組み続けてこられたものを、再び「めざせ個展」に出展してくださいました。

今回ナダールがこの作品を選ばせていただいたのは、10年以上にわたって「見つめ続ける」覚悟と取り組みによって築かれたこの作品を、個展という形に結実して見せて欲しいと感じたからです。

作品を作るということの源には“何か”があるものです。でも、その“何か”は簡単にわからない。だから作り続ける。それは決して簡単なことではありません。作り続けることは、対象とも自分とも向き合い続けるということ。それが形になるものなのかわからなくても、自分の中に感じられる“何か”に手を伸ばし続けることこそ「自分の写真をする」ということ。ひたむきにそれを続けていくのが作家というものなのだと感じます。大切なことです。

ナダール賞の個展も、グランプリ展と同じく10月頃開催予定です。こちらも楽しみです。

小石さんと八木さんの受賞コメントと、出展者さんの「めざせ個展」を終えてのコメントは以下よりご覧ください。

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