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インタビュー:島田康子さん/個展「波のゆくえ」について

カテゴリー: 2023-07-14更新

島田康子写真展「波のゆくえ」

7月26日(水)より個展「波のゆくえ」を開催する島田康子さんに、作品についてのお話を聞かせていただきました。

■ 今回の作品は、ご自身の故郷である瀬戸内海を題材にされています。島田さんにとって「海」はどのような存在ですか?

自分をすべて受け止めてくれる存在です。

■ 19歳で故郷を離れ上京されたということですが、写真を撮るようになったのはいつ頃からですか?

2015年頃に自分のデジタルカメラを買ってからです。その後、高校生の長男がフィルムカメラの撮影を始め、お下がりでCONTAXを1台もらったのがきっかけで、フィルムカメラを使うようになりました。今回の展示作品は2019年頃から2023年の間、帰省した際に撮影したフィルム写真で構成されています。

フィルムで撮ることにはどのような思いがありますか?

フィルムで撮影した海や空の描写がとても好きです。海のきらめきを切り取って手元に置いておくことで、遠く離れていても「海」を近くに感じることができます。

撮りためた写真を作品としてまとめていく際、どのようなことを意識しましたか?

大切にしていて懐かしさを感じる風景や被写体を選びつつ、故郷と関東の対照的な生活の間で揺れ動く自分の想いが伝わるようにと考えました。

この作品を、特に見てもらいたい人はいますか?

自分の故郷の海が好きだと思えるのは、そういう環境で育ててくれた家族のおかげなので、両親にはぜひ見て欲しいです。また、同じように瀬戸内海を見ながら育った同級生とも「海」への想いを共有したいです。

■ 今回、個展を開催するにあたり特別個展プラン「赤ナダール」をご利用いただきましたが、展示に向けてのコンサルティングはいかがでしたか?(※赤ナダールとは → https://g-nadar.net/gallery/rental/

何より個展が初めてでしたので、展示のコンセプトの相談から始まって、空間で作品を見せることはどういうことなのかを丁寧に教えていただきました。さらに、壁面同士の関係性や来場者の視点を考えた作品配置をご提案いただいて、とても勉強になりました。

この先の写真の取り組みについて、何か考えていることはありますか?

故郷の海と実家の写真は撮り続けることと、自分の身の回りの生活でシンプルに「いいな」と思えるものを写真で残していきたいです。

■  その他に伝えたことがありましたらお願いします。

個展の元となった写真集は、川野恭子さんの「日々と写真 日々を楽しむレッスン」で制作しました。川野先生のご指導のおかげで納得のいく写真集を制作できて今回の展示に繋がったので、川野先生や当時のレッスン同期生、相談にのってくれた写真仲間には感謝しています。また、いつも心から応援してくれる友達のおかげで一歩を踏み出すことができましたし、些末なことから相談に乗ってくださったナダールの林さん、早苗さん、コンサルティングをしてくださった写真研究者の小林美香さんにもお礼を申し上げます。

■ありがとうございました。島田さんの個展はいよいよ7月26日(水)よりナダール東京で開催です。ぜひお越しください。

展覧会名:波のゆくえ
会期:2023年7月26日(水)〜8月6日(日)12時〜19時 ※月曜・火曜休廊/最終日は16時まで
https://g-nadar.net/gallery/230726

 

島田康子
1970年生まれ 香川県出身

2015年 写真教室PhotoCafe 初心者教室参加
川野恭子主宰 「はじめてのゆるかわレッスン」参加
2016年 写真教室PhotoCafe グループ展参加
2017年 川野恭子主宰 「もっとゆるかわレッスン」参加
2018年 写真教室PhotoCafe グループ展参加
2021年 川野恭子主宰 「日々を組むレッスン」参加
写真集「波のゆくえ」製作。
2022年 ナダール写真塾参加
公募展「My First step」参加
フィルム写真展「FILM!FILM!FILM!」参加
現在  休日に季節の花や風景の撮影を楽しむ会社員

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